STAFFスタッフインタビュー

１年目：NC機械加工、２〜4年目：組立、5〜年目：現在の検査グループとひと通りいろんな部署を経験させていただきました。

NCは製品や数が非常に多く、何百種類を手がけます。
組立は人の手で作ることが多く、数十種類程度と製品の種類が限られているので人によっては慣れやすい環境でもあるかもしれません。

検査は「社内で製作した製品の検査」と「受け入れ検査」があります。パーツの寸法、ねじ、溶接強度や漏れの有無を検査します。
社外で作ったパーツ、検査で仕入れたパーツを組立てて「製品」になります。その時に図面通りになっているかどうかを検査します。メインは自社製品の検査プラス外注からの受け入れも行います。

検査はノギス、画像測定器、三次元測定機、プローブをあててチェックをしています。
検査で大変なことは、精度や公差以前に、製品が複雑で検査器具を当てられず測れないもの、精度が悪いもの、傷をつけられないものなど複雑すぎて検査箇所が多いと検査箇所が多く、一つの製品で４、５時間かかる場合もあります。

製品に不具合や問題が発生すれば、製造現場や営業へ報告連絡から、場合によっては外注先へ代替品の再制作依頼もあります。いろいろな連携や確認事項が多いです。
他に大変なことは、７名の検査グルーブのリーダーをしているので、他の人の不具合の窓口や、備品の注文などをしながら自分の担当検査をしていくことや、全体のスケジュール管理が大変です。
製品と向き合う事はそれなりに苦労はありますが、検査は最後の砦ですから　やりがいがあります。

製造の種類が多岐にわたるので、毎日新しいものを作り続けています。
自分としては経験が必要な製造が一番大変だと思っていて、自分の場合は製造現場の後に検査になったので、製品の製造工程を理解している分、その現場経験があったから何か不具合が発生した時に原因を見つけやすい。自分は恵まれていると思います。

もともと「製造業に関わりたい、携わりたい」と考えていました。その中で、入社するなら独自性のある会社がよいと思い希望しました。大学で工学を学び、製造業へ進みたいと思っていましたし、特殊な強みのある会社なのでよかったです。
会社見学で組立ての方々の様子が職人気質で、一人ひとりがいろいろなことができる、いろいろ加工をすることができるのを見て、社員の個々のスキルが高く、「少数多品種」を見てとても面白いと思いました。

[会社見学の決め手]
合同説明会で知り、いろいろ見て行き、何社が見学をしましたが、地元で製造業だと大手が多く、「独自性と多品種」と考えると自分のやりたい方向と違うと感じていました。
大きい会社は安定などのいいところはありますが、自分の働く場所を見ると、この会社がいいと思いました。

「近くにあるキオクシア岩手の工場で使う部品を作っているよ」と言うと、一般の方には一番わかりやすく伝わりやすいです。
「うちの営業が毎日納品に行っているよ。」と。

お客様から図面をもらっても、必要な形しか分からない、実際にはどう作るか書いていないし、場合によっては作れないものもあります。絵には描けますが技術的にできないこともあります。

製品は図面だけでできているものではなく、組立の人が作った製品の精度と、製品を設計する側の製品設計の誤差と組立の誤差が重なって検査にきているので、機械で一気に作ると思っている製品の設計者と、実際は手作業で作る組立の間に入り、問題点を見つけ、確認や相談をしながら精度の誤差をなくしていくことが大変です。

[けっこう創意工夫が求められているところです。]
自分の考えや工夫を生かせること。
仕事の効率化や図面を通して製品設計の意図が読めるようになると楽しいし、嬉しかったりやりがいを感じます。

製品を作る人たちは職人気質、作ることに集中しているという印象でしたが、確認や合意、人とのやりとりが相当重要だということに驚きました。
「わからない」ことは工場内で危ないことに直結しているので、とにかく人とのやりとり、覚えるのも回していくのも確認が重要と感じました。

仕事を円滑にするために、確認、連絡、合意などのプロセス、外注先のやりとり、社員や組織の把握など複合的に行ったうえで状況を動かさないといけないとは想像していませんでした。意外でした。

[後輩へ伝えたいこと、メッセージ]
工夫を生かせる職場なので、そういうのが好きな方にはお勧めします。